作品概要
『時間』を利用した新感覚のパズルゲーム。倉庫の荷物やエレベーター、スイッチなどのギミックを駆使してクリアを目指す。手助けをしてくれるのは、プレイヤーの挙動を完璧に真似して動くアルバイトのロボットくん。二人三脚で複雑なパズルを攻略していく。
 
作品の試遊
 
プレゼン発表
 

ゴールドアワード受賞おめでとうございます!まずは率直な感想を聞かせてください。

 

北村
他の本戦出場作品がどれもハイクオリティだった今回の環境で、ゴールドアワードを頂いた事はとても嬉しいです!今作「大倉庫カンパニー」は正直ゲームとしてはかなり尖った内容で、受賞できるか不安だったものですから…。

 

今回のUnityユースクリエイターカップに応募したきっかけを教えてください。

 

北村僕はプログラミングスクールに通っているんですが、そこで大会の情報を得た事がきっかけです。三年前、僕が中学3年生だった頃からUnityユースクリエイターカップには出場していたので、今年もそのまま参加したという流れです。

 

ゲーム開発をやってみようと思ったきっかけを教えてください。

北村小学4年生だった時に、近所の大学であったScratchの体験会に行ったことです。自分が作ったゲームが目の前で動くという事が面白くて面白くて!そのままゲーム制作を続けて今に至ります。

今回の作品で、特にこだわった部分を聞かせてください。

 

北村ゲームシステムがかなり特殊だったので、それを伝える世界観やストーリーに苦労した記憶がありますね…。「探検家とサルの遺跡探索」や「ロボット研究所での実験」といった、ボツ案を大量生産してました。「世界設定にはゲームシステムを伝える役割がある」という学びを得た作品でした。

 

今回の作品で、一番大変だったことは?

北村パズルの制作が大変でしたね…。ただステージを量産するだけなら簡単なのですが、「面白いパズル」となると難しかったです。結果的には、そこが大きく評価されたポイントでもあったので大成功でした!

パズル要素を考えてステージを制作

作品制作にあたり、影響を受けた作品はありますか?

 

北村パズル部分は『ハコボーイ』、システムは『ドロステのはてで僕ら』というSF映画から、ヒントを頂きました。というよりも、『ドロステのはてで僕ら』を見てこのゲームを作ろうと思ったんです。 「2分先の未来が移るテレビ」という存在から、ストーリーが加速度的に発展していく傑作映画!オススメです!「大倉庫カンパニー」は、この映画から「繰り返し」「構造の発展」というキーワードを抜き出し、ゲーム化した作品と言っても過言ではない程です。

「北村さんらしさ」というのは作品のどこに表れましたか?

 

北村「バイト君がプレイヤーの動きを真似する」というワンアイデアから、様々なパズルに派生する点です。あと、「倉庫整理の会社」という設定や、バイト君のデザインに自分の趣味がでてしまったな…と思います。それに、「ロボバイト君のアニメーションが可愛い」というお言葉を頂けて大変嬉しかったですね。「倉庫整理の株式会社」という舞台設定が、予想以上に多くの人に受け入れられた事が、何より安心しました。

 

ゲームを開発する上で、楽しいと感じるのはどんな時ですか?

北村プログラミングやアニメーションを作る作業は、「そこそこ楽しい時間が長く続く」作業。アイデアを考えてゲームシステムを構築する作業は、「ごくまれに最高の気分になる」作業。どちらの作業も違うタイプの楽しさがありますが、後者の方が好みです。

​​本大会を通じて他の参加者との交流は生まれましたか?

 

北村「他の参加者がどのような事を考えながらゲーム制作をしているか」という事を知れた事が大きな収穫です!実際にSteamやAppStore、Nintendo Switchで自作ゲームを売っている参加者の話を聞いて、ゲーム制作に関する、自分には無かった新たな視点を手に入れる事ができました。

今後の進路や将来に向けた予定や展望、夢はありますか?

 

北村「ゲーム開発に関わる仕事ができればいいな」ぐらいにしか考えていません。あと、ゲーム制作を続ける上では確実に、将来チーム開発をすることになると思うので…、その時に備えてチーム開発をしてみたいです。そのためには技術力がまだまだですけどね。

 

今後どんな作品を作っていきたいですか?

北村最近『Slay the Spire』というゲームを遊んで、ローグライクとカードゲームに凝っています。なので、次作るゲームはローグライク要素のあるゲームになるんじゃないかな…と思っています。ともかく、今大会での評価ポイントであるゲームシステムを重視した作品を作り続ける予定です。今年は、昨年とは違いオフラインでの開催だったので、他の出場者やスタッフの方々と実際に会って話すことができて楽しかったです。本当にありがとうございました!

ありがとうございました!